佐々木朗希選手が2024年に入り、日本プロ野球選手の中で唯一、契約更改が遅れているようです。
そして千葉ロッテマリーンズとの交渉が難航していたと話題になっています。
佐々木投手に対して世間から「天狗になっている」「態度が悪い」「生意気だ」という声もちらほら聞こえてきます。
なぜ、そのような声が聞こえてくるのでしょうか。
態度が悪い・生意気と言われる理由を調査してみました。
佐々木朗希が天狗になって態度が悪い・生意気と言われる声
多くの意見の中、まとめてみると、このような3点の意見が多くみられました。
- 白井球審への態度が悪い
- 契約更改でわがままを言っている
- 日本プロ野球選手会脱退で不義理を行っている
ではどのようなことがあったのか見てみましょう。
佐々木朗希が天狗になって態度が悪い・生意気と言われる理由
佐々木朗希選手は、いつもクールなイメージですが、実は感情をあらわにすることが多い選手です。
普段出さない感情があらわれたときに「生意気そう」などのイメージを持たれてしまうようです。
では、なぜそのような態度が悪いなど言われてしまうのか、理由について調査してみました。
①白井球審(審判)への態度が悪いとの声
2023年4月24日の京セラドーム大阪で行われたオリックス戦にて、ある事件が起きました。
登板していた佐々木朗希選手が投球した、外角低めのストレートが「ボール」判定を受け、
それに対して、マウンドから折り苦笑いを見せたところ、
白井球審が生意気な態度に怒り、
試合中、佐々木朗希投手に詰め寄ろうとするといった前代未聞の出来事が起こりました。
問題になったきっかけになった態度のシーンの一つが「1分16秒」あたりのシーン。
そのシーン
ボールの判定になったところ、マウンドを降りながら、苦笑いを浮かべ、
すぐにくるっと振り向いて背中を見せてしまいました。
その姿を見て、判定への不服と受け取った白井球審が怒って佐々木朗希選手に詰め寄ります。
動画の「19秒~」のシーンにて、度重なる、佐々木朗希選手の不満の態度にとうとう、
白井球審がキレてしまったようです。
詰め寄るシーン
白井球審のただならぬ行動に慌てて、キャッチャーの松川虎生選手が止めに入ります。
その後、それ以上のやりとりは行われず、試合は続行したのですが、
このような態度に関して、賛否両論の議論がファンの間では起こってしまう事態になりました。
そのことから、白井球審に対しての態度が悪いというふうに言われてしまったかもしれません。
②契約更改でわがままを言っているとの声
毎年年末までには、ほとんどの選手が契約更改という所属球団との契約の更新を行います。
しかし、2024年1月25日まで、佐々木朗希選手は、
所属先の千葉ロッテマリーンズとの契約更改が行われていないことが話題になりました。
どうやら、かねてからメジャーリーグへの移籍を熱望していた佐々木朗希選手は、
来期メジャーリーグへの夢をあきらめきれず、ギリギリまでロッテと交渉を重ねていたようです。
その姿に、ファンからは、
中6日のローテーションもできていなかったのに、メジャーリーグとか早いんじゃないか?まずはもっと日本野球に貢献してほしい‼
などの厳しい意見も聞こえてきています。
しかし、2024年1月26日に、所属球団、千葉ロッテマリーンズと契約更改をすることに合意したと発表があり、
2024年1月27日には、記者会見を行っています。
「ファンの皆様に誤解などご心配をかけてしまった。」
という謝罪から始まった会見では、球団とのコミュニケーションの部分にも触れています。
「球団としっかりコミュニケーションを取ってきた。交渉は代理人を通してやっている。色んなことを球団とじっくり話してやらせてもらって、お互い納得して契約できたと思う」
引用元:TBS NEWS DIG
また、大リーグに関しては、
「大リーグの話に関しては、入団当初から球団とはしっかりコミュニケーションを取ってきた。将来的に大リーグでプレイしたい思いがある」
とはっきりとメジャーリーグへの夢を語っていました。
このことから、いきなりのわがままなどではなく、
入団当初からの希望はしっかりと伝えていたうえでの交渉だったので、わがままで難航していたわけではなさそうです。
③日本プロ野球選手会脱退で不義理の声
2024年1月25日発売の週刊文集の記事にて、佐々木朗希選手が「日本プロ野球選手会」から脱退していたことが報道されました。
日本プロ野球選手会の公式HPでは選手会の加入について
「日本プロ野球選手会は、日本のプロ野球12球団に所属する日本人選手全て(一部の外国人選手を含む)が会員となっている団体」
となっています。
ほとんどの選手が加入しているなか、脱退をすることは異例中の異例と言えそうです。
プロ野球選手会においては、今まで選手たちが、経営者側と様々な交渉をしていくなかで、選手が存続できるための権利をいくつも獲得してきました。
- FA制度(どの球団とも選手契約を結べる権利をもつ選手)
- ポスティング制度(海外FA権を取得していない選手の海外移籍を可能にする制度)
プロ野球選手会が苦労して交渉して得た権利だけあって、
選手会を脱退したのに、その制度だけを使おうとするのは、不義理なのでは?
という意見もあるようです。
選手会の脱退については、未だ具体的な説明は佐々木朗希選手からされていませんので、
本当のところはわからないままです。
④交代時ベンチに去る前に怒りで物に当たる!
日本ハム戦の試合で5回5失点で交代を余儀なくされた佐々木朗希選手。
悔しさのあまり、ベンチに戻った際に床を蹴飛ばしてしまいました。
そのような感情を露わにする佐々木選手を見て、動揺を隠せないファンも多くいたといいます。
スポーツ選手としてうまくいかないときもありますが、そのような攻撃的な姿だけを見て「生意気」や「態度が悪い」と思ってしまう人もいるのかもしれません。
メジャーに向けて、一つずつ階段を上っていってほしいと思います!
佐々木朗希の態度は天狗ではなく、生意気でもない!
ここまで見ていくと、佐々木朗希選手の最近の態度から
天狗になっているのでは?
生意気になっているのでは?
という声が聞こえてきましたが、
自身の夢に向かって一直線な佐々木朗希選手の行動・態度には理由があるようです。
2011年の東日本大震災にて、父親と祖父母を亡くされています。
佐々木朗希選手に野球を教えてくれたのが、亡くなった父親でした。
佐々木朗希選手は、他の選手と比べ、あまり笑わないことで有名ですが、
そのあまり笑わない理由として、野球との向き合い方にあるように感じられるエピソードがあります。
2023年のWBCの試合にて、チェコ戦に臨んだ3月11日、佐々木朗希選手が先発で登板し、見事勝利しました。
その試合にかけた思いを栗山監督はこのように語っています。
「僕らに何かできることはないんです。でも時間が経っていても、いま悲しい思いをされたり、苦しい思いをされている方が、一瞬でもそれを忘れていただけるようにと思って、今日の試合に臨もうと思った」
引用元:文春オンライン
そして、佐々木朗希選手も試合後、このように語りました。
「僕が投げている姿で何かを感じてもらえたらと思います」
引用元:文春オンライン
佐々木朗希選手からの被災地や被災者に向けた思いが発せられた瞬間でした。
このことから、佐々木朗希選手は、自身がMLB(メジャーリーグ)で活躍し、
東日本大震災で大切な人を失った自分しか体現できないことで、
被災地や被災者に向けてのメッセージを伝えようとしている。と考えられます。
そのため、佐々木朗希選手の一連の行動や態度は、
決して天狗になっているからとか、生意気などではなく、
背負っているものを一直線に突き進む覚悟の表れなのではないでしょうか。
【動画】佐々木朗希が天狗になって態度が悪い!?生意気と言われる理由4選!・まとめ
いかがでしたでしょうか。
佐々木朗希選手の態度や行動は、天狗になっているからや、生意気だからではなく、
自分自身が背負っている、自分にしかできない役割を、
ひたすら果たそうとしている結果の行動ということが、考えられます。
ひたむきに前に向き続ける、佐々木朗希選手。
まずは日本でしっかりと結果を残し、MLBでも大活躍をしてほしいと期待します。
引き続き佐々木朗希選手を応援します。